最適な職業を診断
デザイナー

インハウスデザイナーへの転職完全ガイド|制作会社との違い・メリット・求人の探し方【2026年最新】

インハウスデザイナーへの転職完全ガイド|制作会社との違い・メリット・求人の探し方【2026年最新】

※本記事にはPR情報が含まれます。最終更新日:2026年7月14日

制作会社でデザイナーとして働きながら「もっとユーザーに向き合いたい」「毎日深夜残業から抜け出したい」と感じていませんか。インハウスデザイナーへの転職は、働き方の大きな転換点になりえます。ただし「楽になる」と思って入社したら、社内調整の多さに戸惑うケースも珍しくありません。本記事では、インハウスデザイナーの実態をメリット・デメリット両面から正直に解説し、求人が多い業界・転職の進め方・エージェント活用法まで網羅します。

インハウスデザイナーとは?制作会社・受託との違いを整理しよう

インハウスデザイナーとは、特定の企業に専属し、自社のブランドやプロダクトのデザイン業務を担うデザイナーのことです。Webサイト・アプリ・広告・パッケージなど、制作物の種類は企業によって異なりますが、制作会社のように複数クライアントを掛け持ちするのではなく、1社のユーザー体験と事業成長に集中できる点が最大の特徴です。残業が制作会社より少ない傾向があること、ユーザーリサーチや事業指標と直接向き合えること、社内の他職種と連携しながら成果を確認できることが主なメリットとして挙げられます。一方で、クライアントの多様な要件をこなす受託とは異なり、デザインの幅が1社の基準に収束しやすいというデメリットも存在します。転職前に双方の実態を正確に把握することが、ミスマッチ防止の第一歩です。

制作会社とインハウスの主な違い

比較項目制作会社(受託)インハウス(自社)
クライアント数複数(常時5〜20社以上)1社(自社のみ)
納期のプレッシャー強い(外部締め切りが多い)中程度(社内ロードマップで調整)
デザインの幅広い(業界・スタイルが多様)狭い(自社ブランド基準内)
ユーザーとの距離間接的(クライアント経由)直接的(社内データにアクセス可)
残業時間の傾向多い(繁忙期集中型)少ない(月20〜30時間未満が多い)
事業成果への関与限定的(納品で完結しやすい)高い(施策→数値改善を追える)

よくある誤解として「インハウスは仕事が楽」というイメージがあります。実際は社内承認フローの長さや、デザインに理解のないステークホルダーとの調整など、制作会社とは異なる種類のコミュニケーションコストが発生します。「楽になる」ではなく「役割の性質が変わる」と捉えることが正確な認識です。

向いている仕事を診断ツールで知る

診断してみる

インハウスデザイナーに転職するメリット・デメリットは?

インハウスデザイナーのメリット3選

1. 残業時間が減りやすい

制作会社では納期直前に残業が集中しやすい構造がありますが、インハウスでは社内のロードマップやスプリント計画に沿って作業を組み立てられます。大手IT企業・EC企業のインハウスデザイナーへのヒアリングでは、月平均残業時間が制作会社時代の「50〜80時間」から「15〜25時間」に減ったという声が多く聞かれます。ただし機能リリース前やキャンペーン時期は例外で、忙しくなる場合もあります。

2. ユーザーを深く理解できる

制作会社では、ユーザーインサイトやアクセス解析データへのアクセスがクライアント任せになりがちです。インハウスでは社内のユーザーリサーチレポート・ヒートマップ・A/Bテスト結果に直接アクセスでき、「なぜこのデザインが有効か」を自分で検証できます。デザイン決定の根拠が数値で裏付けられるため、職務経歴書にも書きやすい実績が積めます。

3. 事業成長への貢献感が高い

デザイン変更がCV率の改善・離脱率の低下・ユーザー満足度スコア向上に直結し、その数値を継続的に追えます。「自分のデザインが売上に貢献した」という体験は、制作会社のプロジェクト完結型とは異なる達成感をもたらします。特にSaaS企業や成長期のスタートアップでは、デザイナーが事業KPIのオーナーになるケースも増えています。

インハウスデザイナーのデメリット・注意点3選

1. デザインの幅が狭くなりやすい

最大のリスクです。制作会社では業界・スタイル・要件の異なる複数クライアントの案件をこなすことで、表現の幅が自然と広がります。インハウスでは自社のブランドガイドライン・配色・トーンの範囲内で作業するため、1〜2年経つと「特定スタイルしか作れなくなった」と感じるデザイナーも少なくありません。副業・個人制作・社外コミュニティ参加などで意識的にスキルの幅を維持する必要があります。

2. スキル停滞の懸念

多様なクライアントの要求がなくなると、締め切りプレッシャーによる急成長の機会も減ります。特に中小事業会社でインハウスデザイナーが1〜2名しかいない環境では、フィードバックをもらえる同職種の先輩がいなくなることもあります。転職先の「デザインチームの規模」と「デザインマネジャーの有無」は事前に確認すべき重要ポイントです。

3. 社内調整・ステークホルダー折衝が増える

インハウスでは「どんなデザインにするか」の決定権が自社内の複数部門にまたがることが多く、マーケティング・エンジニアリング・経営陣との調整コストが増えます。制作会社では「クライアントの要望」という明確な軸があるのに対し、インハウスでは社内ステークホルダー間の意見調整が必要です。コミュニケーション・ファシリテーションスキルが求められます。

向いている仕事を診断ツールで知る

診断してみる

インハウスデザイナーの求人が多い業界・企業タイプとは?

IT・SaaS企業

UIデザイナー・プロダクトデザイナーの需要が最も旺盛な分野です。Figmaを中心としたデザインシステム構築経験やユーザーリサーチスキルが評価されます。スタートアップから上場企業まで規模が幅広く、給与水準は年収450〜800万円台が主流です。未経験からの転職は困難ですが、1〜2年の制作会社経験+個人制作でのUIプロジェクトがあれば検討できます。

EC・小売

バナーデザイン・LPデザインから始まり、コンバージョン率最適化(CRO)に関わる機会があります。Adobe Creative CloudとFigmaの両方が使えるデザイナーが歓迎されます。大手ECモールへの出店企業から自社ECを持つ小売チェーンまで求人の幅があります。

メーカー・消費財ブランド

パッケージデザイン・カタログ・ブランドガイドライン管理が中心業務になります。グラフィックデザインの経験者が活躍しやすい分野で、DTPとWebの両方に対応できると選考で有利です。大手メーカーは安定性が高く、年収400〜600万円台が多い傾向です。

スタートアップ

少人数でブランド立ち上げから携われます。裁量が大きく、デザインだけでなくブランド戦略の議論にも参加できる環境が多いです。一方で体制が整っていない・デザインルールが未整備という点は入社前に確認が必要です。ストックオプションが付与されるケースもあります。

金融・保険・不動産

コンプライアンス基準が高く、デザイン変更に法務確認が必要なため変化のスピードが遅い傾向があります。その分、安定した環境で腰を据えて取り組めます。ユーザビリティ改善・バリアフリー対応など社会的意義のある業務に関われる機会もあります。

向いている仕事を診断ツールで知る

診断してみる

インハウスデザイナー転職に強いエージェントはどこか?

インハウスデザイナーへの転職を成功させるには、デザイン職特化の転職エージェントの活用が効果的です。一般的な転職サイトでは「デザイナー」という広い括りで求人が並ぶため、インハウス限定の非公開求人にたどり着くのは難しい場合があります。ギークリー(Geekly)はIT・Web・ゲーム業界に特化したエージェントで、IT企業やSaaS企業のインハウスUIデザイナー求人が豊富です。担当アドバイザーがIT業界知識を持ち、Figmaスキルや事業貢献の実績の見せ方までアドバイスを受けられます。マイナビクリエイターは未経験から第二新卒まで幅広い層のクリエイター求人を扱い、ポートフォリオ添削・書類作成サポートが充実しているため、初めてインハウスへ転職する人にも適しています。両社に同時登録することで、IT系インハウス求人と幅広い事業会社求人を比較しながら最適な転職先を選べます。

ギークリー(Geekly)

IT・Web・ゲーム業界に特化したエージェントで、SaaS企業・スタートアップのUIデザイナー・プロダクトデザイナー求人が充実しています。担当アドバイザーがIT業界出身または業界知識が深く、「Figmaのコンポーネント管理経験」「デザインシステム構築実績」といった技術的な文脈でのアドバイスが受けられます。非公開求人比率が高く、求人サイトに掲載されないインハウスポジションへのアクセスが可能です。

あわせて読みたい
ギークリーの評判・口コミは?IT・Web系転職エージェントの実態を徹底解説【2026年最新】
ギークリーの評判・口コミは?IT・Web系転職エージェントの実態を徹底解説【2026年最新】ギークリー(Geekly)の評判・口コミを利用者の本音を含めて徹底解説…

マイナビクリエイター

マイナビグループが運営するクリエイター特化型エージェントです。IT企業に限らず、EC・メーカー・サービス業のインハウスデザイナー求人も取り扱います。ポートフォリオ添削・職務経歴書作成支援が充実しており、「これまでの制作会社経験をどうインハウス転職でPRするか」のアドバイスを受けやすい環境です。

あわせて読みたい
マイナビクリエイターの評判・口コミは?クリエイター転職エージェントの実態を徹底解説【2026年最新】
マイナビクリエイターの評判・口コミは?クリエイター転職エージェントの実態を徹底解説【2026年最新】マイナビクリエイターの評判・口コミを利用者の本音を含めて徹底解説。We…

2社同時登録が有効な理由

ギークリーはIT・SaaS系インハウス求人が強く、マイナビクリエイターは幅広い業界のインハウス求人をカバーします。両社に同時登録することで、「IT企業のUIデザイナー」「大手EC企業のインハウスデザイナー」など比較対象を増やし、自分に合った転職先を選びやすくなります。両社とも無料で利用できます。

向いている仕事を診断ツールで知る

診断してみる

インハウスデザイナーへの転職を成功させるポイントは?

職務経歴書でインハウスデザイナーとして評価されるポイント

制作会社での職務経歴書は「何を作ったか(成果物)」の羅列になりがちですが、インハウス企業の採用担当が見るのは「どう事業に貢献したか」です。視点の転換が必要です。

数値での実績表現が必須

  • 例: 「LPデザインのリニューアルにより、CVR 1.8% → 3.2%に改善(制作会社時代のクライアント事例)」
  • 例: 「バナーA/Bテストを企画・実施し、クリック率を1.4倍に向上」
  • 例: 「デザインシステムの整備により、UI実装工数を週平均5時間削減」

直接の数値がない場合は、プロジェクト規模・期間・チーム人数で補完します。

ツールスキルの明示

インハウス企業はFigma・Adobe CC・プロトタイプツール(ProtoPie等)の実務経験を重視します。スキルセクションに「Figma(コンポーネント・オートレイアウト実務経験あり)」のように具体的に記載します。

事業・ユーザーへの関心を示す

職歴欄に「ユーザーヒアリングへの参加経験」「アクセス解析ツールを活用した改善提案」など、事業側の視点を持っているエピソードを一文加えるだけで差別化になります。

あわせて読みたい
デザイナー転職の職務経歴書【テンプレ・例文付き】書き方完全ガイド
デザイナー転職の職務経歴書【テンプレ・例文付き】書き方完全ガイドデザイナー転職の職務経歴書の書き方をテンプレート・例文付きで解説。スキ…

面接で必ず聞かれる質問と答え方

「なぜ制作会社からインハウスへ転職したいのですか?」

この質問は転職動機の本質を問うものです。ネガティブな理由(残業が嫌・人間関係が辛い)だけを伝えると選考に響くため、「ユーザーへの継続的な関与と事業成長への貢献を体験したい」という前向きな動機を中心に据えます。「受託では納品後のユーザー反応を追えないもどかしさがあり、自社プロダクトを育てることに携わりたい」というストーリーが評価されます。

「社内の非デザイン職とどう連携できますか?」

エンジニア・PM・マーケターとの協業経験を具体的なエピソードで伝えます。「制作会社時代に社内チームと週次で要件定義MTGを設けていた」「エンジニアの技術制約を考慮した実装可能なデザインを提案した経験がある」など、コミュニケーションの実績を示します。

「デザインの幅が狭くなることへの懸念はありますか?」

正直に「リスクとして認識している」と答えた上で、「個人制作・副業・デザインコミュニティへの参加でスキルの幅を維持する計画がある」と伝えます。懸念を認識しつつ対策を持っていることが、入社後のミスマッチ防止を示すポジティブな回答になります。

あわせて読みたい
デザイナー転職のポートフォリオの作り方【採用担当が見る5つのポイント】
デザイナー転職のポートフォリオの作り方【採用担当が見る5つのポイント】デザイナー転職で評価されるポートフォリオの作り方を解説。Webデザイナ…

向いている仕事を診断ツールで知る

診断してみる

FAQ

インハウスデザイナーと制作会社デザイナーはどちらが年収が高いですか?

企業規模によります。大手IT・EC企業のインハウスデザイナーは年収500〜700万円台が多く、中堅規模の制作会社より高い傾向があります。ただし中小事業会社のインハウスでは制作会社と同程度の場合もあります。転職エージェントに相談すると、希望年収レンジに合う求人を探しやすくなります。

未経験からインハウスデザイナーに転職することはできますか?

完全未経験での転職は難しいのが実情です。デザインスクールや副業でポートフォリオを作成し、まず制作会社や小規模のインハウス企業で1〜2年経験を積んでからの転職が現実的なルートです。未経験からデザイナーを目指す場合は、まず制作会社や未経験可のインハウス枠を狙うことを検討してください。

インハウスデザイナーはどのくらいの残業時間ですか?

企業・部署によって異なりますが、月平均20〜30時間未満の企業が多い傾向です。機能リリースの直前・大型キャンペーン前は増えることもあります。求人票やエージェント経由での確認が重要で、応募前に平均残業時間を具体的に質問することが重要です。

ポートフォリオなしでインハウスデザイナーに応募できますか?

ほぼすべての企業でポートフォリオが選考の必須条件です。ポートフォリオサイト(Behance・Notion等)またはPDF形式での提出が一般的で、過去の制作物を整理して提出する必要があります。エージェントを利用するとポートフォリオの構成や見せ方のフィードバックを受けられます。

インハウスデザイナーの求人は転職サイトとエージェントどちらで探すべきですか?

両方を活用することが効果的です。ただし非公開求人が多いインハウスポジションはエージェント経由の方が効率的に見つかります。エージェントは無料で利用でき、求人紹介・書類添削・面接対策まで一貫してサポートを受けられます。まず2〜3社に登録して求人数と質を比較することが転職成功への近道です。

向いている仕事を診断ツールで知る

診断してみる

まとめ

インハウスデザイナーへの転職は、制作会社の働き方から大きく変わる転換点です。本記事の要点を整理します。

  • 事業貢献・ワークライフバランス改善が期待できる: 残業時間の削減・ユーザーデータへのアクセス・数値で追える達成感はインハウスの大きな魅力です
  • デザインの幅が狭くなるリスクを承知の上で判断する: 1社のブランド基準内で収束するデメリットは実在します。副業や個人制作で幅を維持する意識が必要です
  • エージェントを活用して非公開求人を含めた比較を: 一般求人サイトに出ないインハウスポジションはエージェント経由の方が多く、無料で利用できます

まずはギークリーとマイナビクリエイターに登録して、非公開のインハウス求人を確認しましょう。

あわせて読みたい
デザイナー転職エージェントおすすめ【グラフィック/UI/Web対応】10社比較
デザイナー転職エージェントおすすめ【グラフィック/UI/Web対応】10社比較デザイナー転職エージェントのおすすめ10社比較。HIGH-FIVE・R…
あわせて読みたい
ギークリーの評判・口コミは?IT・Web系転職エージェントの実態を徹底解説【2026年最新】
ギークリーの評判・口コミは?IT・Web系転職エージェントの実態を徹底解説【2026年最新】ギークリー(Geekly)の評判・口コミを利用者の本音を含めて徹底解説…
START

あなたの“働く”を、今日からシフトする

診断ツールで向いている仕事を知る。気になることは気軽に相談。

最適な職業を診断する
林 美玖

林 美玖

デザイナー転職アドバイザー

グラフィックデザイナー・UIデザイナーとして7年間従事し、制作会社・事業会社・フリーランスを経験。転職2回の経験を持つ。現在はデザイン職のキャリア情報を専門に執筆するライターとして活動。Webデザイン技能検定2級保有。「ポートフォリオで伝わるデザイナーのキャリア形成」をテーマに情報発信している。

この著者の記事・プロフィールを見る »