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デザイナー転職の職務経歴書【テンプレ・例文付き】書き方完全ガイド

デザイナー転職の職務経歴書【テンプレ・例文付き】書き方完全ガイド

「ポートフォリオは作ったけれど、職務経歴書はどう書けばいいのか分からない」。デザイナー転職の準備で、もっとも後回しにされやすいのが職務経歴書です。しかし採用担当者の多くは、ポートフォリオを開く前に職務経歴書から目を通します。本記事では、デザイナー特有の書き方ポイントを6項目に整理し、案件経歴のSTAR記法サンプル・スキルセット表・ポートフォリオへの導線設計まで、テンプレートと例文付きで解説します。読み終えたとき、自分の経歴をどう構成すれば書類通過率が上がるか、明確な型を持ち帰れる構成にしました。

公開日: 2026年6月23日 / 最終更新日: 2026年6月23日


デザイナー転職の職務経歴書はなぜ重要なのか?

デザイナー転職において職務経歴書は、ポートフォリオを補完する重要書類です。ポートフォリオが「作品の見せ場」なら、職務経歴書は「そこに至るプロセスと実績」を伝える文書です。採用担当者は主に3点を確認します。①扱えるツール・スキルの幅と深さ、②案件での具体的な役割と成果、③キャリアの一貫性。これらが揃った職務経歴書はポートフォリオと相乗効果を生み、書類選考通過率を上げます。

実際、筆者が制作会社の採用業務に関わった経験では、応募者100名のうち約7割がポートフォリオのみに注力し、職務経歴書は形式的な記載に留めていました。一方、書類通過した3割の応募者は、案件ごとの役割・チーム構成・成果指標まで明記しており、その差が一次面接の合格率に直結していました。職務経歴書は「もう一つの作品」と捉え、構成・情報設計に時間を投じる価値があります。

履歴書・ポートフォリオとの役割の違い

3つの書類はそれぞれ役割が異なります。履歴書は「基本情報と学歴・職歴の事実確認」、職務経歴書は「実務でできることの証明」、ポートフォリオは「アウトプットの質の提示」です。職務経歴書はこの中間に位置し、ポートフォリオで見せた作品を「どんな状況・役割・成果で生み出したか」と紐づける役割を担います。3点が連動して初めて、応募者の全体像が伝わります。

採用担当者がチェックする3つの観点

採用担当者が職務経歴書から読み取りたいのは、次の3点に集約されます。1つ目は「スキルの再現性」。過去に出した成果を新しい職場でも出せるかという視点です。2つ目は「役割と責任範囲」。チームの中で何を担当し、どこまで意思決定したかが評価対象になります。3つ目は「成長軌跡」。経歴に一貫性があり、応募ポジションに連続的につながっているかを見られます。


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職務経歴書の必須6項目とテンプレ構成

職務経歴書の必須6項目とテンプレ構成

デザイナーの職務経歴書は、業界横断の汎用テンプレートをそのまま使うと魅力が伝わりにくくなります。デザイン職特有の「案件単位の役割」「スキルセットの可視化」「ポートフォリオ連携」を盛り込んだ6項目構成が、もっとも採用担当者に届きやすい型です。以下に各項目の書き方ポイントを整理しました。

1. 職務要約(200〜300字でキャリア要約)

冒頭に200〜300字程度のキャリア要約を置きます。ここは「忙しい採用担当者が30秒で全体像を掴む」ためのエレベーターピッチです。経験年数・主な領域(Web/UI/印刷/動画など)・代表的な実績・応募職種への接続意図を、簡潔にまとめます。

例: 「Webデザイナーとして5年間、EC・コーポレートサイト中心に約40件の制作を担当。直近2年はUI/UX領域に注力し、Figmaを用いたデザインシステム構築・改修プロジェクトをリード。CV率を平均1.3倍向上させた実績を持つ。次は事業会社のインハウスデザイナーとして、長期的なプロダクト改善に携わりたい」

2. 職務経歴(逆時系列が原則)

会社単位の職務経歴は、新しいものから順に並べる逆時系列が原則です。各社ごとに「会社名・期間・事業内容・組織規模・所属チーム・役職・担当業務」を記載します。デザイン職の場合、組織内の「デザイナーの人数」「ディレクター・エンジニアとの関係性」も書くと、業務環境が伝わります。

3. 案件経歴(5〜10件をSTAR記法で)

職務経歴書の中核です。代表的な案件を5〜10件ピックアップし、STAR記法(Situation/Task/Action/Result)で記述します。詳しくは「案件経歴をSTAR記法で書くサンプル」のセクションで具体例を示します。

4. スキルセット(ツール・領域・コーディング)

使用ツール・対応領域・コーディングスキルを、表形式で可視化します。経験年数と自己評価レベルを併記すると、採用担当者が判断しやすくなります。

5. 資格・受賞歴・登壇歴

ウェブデザイン技能検定・色彩検定・Adobe認定資格などの保有資格、デザインコンペでの受賞歴、勉強会・カンファレンスでの登壇歴があれば記載します。なければ無理に作らず、項目自体を省略しても問題ありません。

6. ポートフォリオURL・自己PR

ポートフォリオURLは職務経歴書の冒頭(職務要約の直後)と末尾の2箇所に記載すると、採用担当者がどのページからでもアクセスできます。自己PRは300〜500字で、デザインに対する姿勢・強みを言語化します。


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スキルセットの書き方とサンプルテーブル

スキルセットの記載は、デザイナー職務経歴書でもっとも個性が出る箇所です。「Photoshop使用可」だけでは、どのレベルで何ができるかが伝わりません。ツール別・領域別・コーディングスキルの3軸で構造化し、経験年数と自己評価レベルを併記する形が、採用担当者に評価されやすい書き方です。

自己評価は3〜5段階で揃えると一覧性が高まります。たとえば「★★★★★=指導できる/★★★★=自走できる/★★★=指示があれば対応可/★★=学習中/★=未経験」のように凡例を冒頭に示すと、採用担当者が同じ尺度で読み解けます。誇張は逆効果なので、面接で具体例を語れる範囲のレベル付けに留めるのが鉄則です。

デザインツールの記載例

ツール経験年数レベル主な用途
Figma3年★★★★★UI設計・デザインシステム構築・プロトタイプ
Adobe Photoshop7年★★★★★写真加工・バナー・LP制作
Adobe Illustrator7年★★★★ロゴ・アイコン・印刷物デザイン
Adobe XD2年★★★ワイヤーフレーム・簡易プロトタイプ
Sketch1年★★UI設計(前職での補助使用)
After Effects1年★★バナーアニメーション・簡易動画

領域・コーディングスキルの記載例

カテゴリスキルレベル補足
デザイン領域Webデザイン★★★★★EC・コーポレート・LP
デザイン領域UIデザイン★★★★toC向けSaaS・モバイルアプリ
デザイン領域印刷物★★★パンフレット・名刺・ポスター
コーディングHTML/CSS★★★★レスポンシブ対応・BEM設計
コーディングJavaScript★★jQuery・簡易DOM操作レベル
コーディングWordPress★★★テーマカスタマイズ・既存サイト更新
その他アクセシビリティ★★★WCAG 2.1 AA準拠の設計経験あり

コーディングスキルは「できる/できない」を明確にすることが重要です。デザイナー職でもフロント実装まで担当する求人と、デザインのみ担当する求人で求められる要件が異なるため、自分の到達度を正確に書くことでミスマッチを防げます。


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案件経歴をSTAR記法で書くサンプル

案件経歴をSTAR記法で書くサンプル

案件経歴は職務経歴書の中で、もっとも採用担当者の目が止まる箇所です。ここで意識したいのは「何をデザインしたか」ではなく「どんな課題を、どう解決し、どんな成果を出したか」を語ること。そのフレームワークとして有効なのがSTAR記法です。Situation(状況)・Task(課題)・Action(行動)・Result(成果)の4要素を、各案件ごとに3〜5行で簡潔に記述します。

悪い例: 役割しか書かれていないパターン

案件: ECサイトリニューアル
役割: トップページとカテゴリページのデザインを担当
ツール: Photoshop、Illustrator

この書き方では「何ができる人なのか」が伝わりません。担当範囲は書かれていても、課題発見力・解決力・成果のいずれも読み取れず、採用担当者は判断材料を得られないまま次の応募者へ進んでしまいます。

良い例1: Webデザイナーの案件経歴

案件名: アパレルECサイト全面リニューアル(2024年4月〜2024年10月)
クライアント: アパレル系企業(年商約30億円)
体制: PM1名・ディレクター1名・デザイナー2名・エンジニア3名

【Situation】
旧サイトはスマホでの離脱率が68%と高く、月商が前年比15%減で推移していた。

【Task】
モバイルファースト設計への刷新と、購入導線の最短化により、CV率改善を実現する。

【Action】
・ヒートマップ解析と顧客インタビュー6名を実施し、離脱要因を特定
・トップ・一覧・詳細・カートの4ページのワイヤーから設計を担当
・Figmaでデザインシステムを構築し、エンジニアとの実装齟齬を削減
・週次でA/Bテスト案を3パターン提案

【Result】
・モバイルCV率1.5倍(0.8% → 1.2%)
・直帰率68% → 42%へ改善
・月商は公開3か月後に前年比+22%に回復

使用ツール: Figma、Photoshop、Illustrator

数値が入ることで、再現性のある実績として読み取れます。「1.5倍」「68% → 42%」のような具体的な指標は、ポートフォリオに掲載しきれない情報を補強する役割を果たします。

良い例2: UIデザイナーの案件経歴

案件名: 業務支援SaaSのUI全面刷新(2023年8月〜2024年3月)
クライアント: BtoB SaaS事業会社(ユーザー数約8,000社)
体制: PdM1名・UXリサーチャー1名・UIデザイナー2名・エンジニア5名

【Situation】
管理画面の操作性に関する解約理由コメントが、四半期で47件発生していた。

【Task】
情報設計から見直し、解約理由トップ3に挙がる操作性課題を解消する。

【Action】
・既存ユーザー12名へのデプスインタビューに同席し、課題を構造化
・情報アーキテクチャを再設計し、画面遷移数を平均6→3に削減
・デザインシステム(コンポーネント38種)を構築し、ガイドラインを整備
・エンジニアとペア作業で、実装フェーズの仕様確認を週2回実施

【Result】
・タスク完了時間が平均40%短縮(ユーザビリティテスト計測)
・解約理由「操作性」のコメントが翌四半期に47件→11件へ減少
・NPSスコアが+12ポイント向上

使用ツール: Figma、FigJam、Maze(ユーザビリティテスト)

SaaS系UIデザインの場合は、利用率・タスク完了時間・NPS・解約率など、プロダクト指標と接続した成果記述が有効です。


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ポートフォリオとの連携—URL・補足情報の書き方

ポートフォリオと職務経歴書は、別々の書類として存在するのではなく「相互参照する1つのパッケージ」として設計するのが理想です。採用担当者は限られた時間で複数の応募者を比較するため、職務経歴書を読みながら気になった案件のポートフォリオページへ、ワンクリックで遷移できる導線設計が成否を分けます。

具体的には、職務経歴書冒頭に総合ポートフォリオURLを記載し、加えて各案件経歴の末尾に該当ページのディープリンクを添えます。「ポートフォリオ全体: https://example.com/portfolio」「本案件詳細: https://example.com/portfolio/case-ec-renewal」のように、2階層の導線を用意すると、採用担当者の閲覧体験が大幅に改善します。

URL記載の3つのパターン

1. 冒頭一括記載パターン: 職務要約直後にポートフォリオURLを1行で。シンプルだが、各案件への導線がない。 2. 案件ごとリンクパターン: 各案件経歴の末尾に該当URLを記載。閲覧導線は最適だが、URLが長いと見づらい。 3. 冒頭+案件併用パターン(推奨): 冒頭に総合URL、各案件に詳細URL。冗長になるが、PDFのハイパーリンク機能と相性が良い。

守秘義務がある案件の書き方

NDA案件・在職中で公開できない案件は、ポートフォリオに掲載できないケースが大半です。その場合は職務経歴書側で「業界・規模・自分の役割・成果」のみを記載し、ポートフォリオでは別途「非公開案件あり、面接時に口頭で説明可能」と記載しておくと、誠実な印象を残せます。

例: 「金融系企業(売上1,000億円規模)のオウンドメディアリニューアル。情報設計とビジュアルデザインを担当。月間PVを公開後6か月で2.3倍に拡大(具体ビジュアルはNDAにより非公開、面接時に画面共有で説明可能)」

このように「事実は明示し、視覚情報のみ守秘」とすることで、機密保持を守りながら実績の信頼性を担保できます。


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書類通過率を上げる5つのチェックポイント

書類通過率を上げる5つのチェックポイント

職務経歴書を完成させたら、提出前に必ず通すべき5つのチェックポイントを紹介します。デザイナー転職支援の現場で、書類通過率に最も影響を与える要素を抽出した実用的なリストです。1項目あたり数分で確認できるので、提出直前に必ずすべて潰してから送付してください。

1. ポートフォリオURLは確実にアクセス可能か

シークレットウィンドウで開き、認証なしで閲覧できるか確認します。パスワード保護をかけている場合は、職務経歴書末尾に「閲覧パスワード: xxxx」を明記。リンク切れ・サーバー停止は致命的なので、提出直前に必ずチェックします。

2. 「数値」で実績を語っているか

各案件経歴に最低1つは数値を入れる方針で見直します。「CV率1.5倍」「離脱率68%→42%」「期間短縮40%」のように、具体的な指標があるかどうかで説得力が大きく変わります。数値が用意できない案件は「定性的な評価」(クライアントからの継続発注・社内表彰など)で代替します。

3. 主語が「私は」で一貫しているか

チーム案件では「自分の担当範囲」と「チーム全体の成果」を混同しがちです。「私はトップページのデザインを担当し、サイト全体のCV率向上に貢献した」のように、自分が何をしたかを明示します。曖昧な主語は、面接で深掘りされた際に矛盾を生む原因にもなります。

4. 誤字・脱字・表記揺れのチェック

「Webデザイン」「WEBデザイン」「ウェブデザイン」のような表記揺れは、書類全体の精度に対する印象を下げます。校正ツール(textlint・Just Right!など)で機械チェック後、印刷して目視チェックする2段階レビューが理想です。

5. PDF形式で提出(ファイル名も整える)

WordやPagesで作成しても、提出時は必ずPDFに変換します。レイアウト崩れを防ぎ、デザイナーらしい完成度の高い見せ方ができます。ファイル名は「職務経歴書_氏名_2026年6月.pdf」のように、内容・氏名・更新月が分かる命名規則にすると、採用担当者のファイル管理がスムーズになります。


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デザイナー職務経歴書に関するよくある質問(FAQ)

Q1. デザイナーの職務経歴書は何枚以内ですか?

A4で2〜3枚が一般的です。ポートフォリオが本体のため、職務経歴書はコンパクトに整理しましょう。経歴が長い場合でも、案件は代表的なもの5〜10件に絞ることで、読み手の集中力を保ったまま全体像を伝えられます。

Q2. スキルセットに何を書けばよいですか?

使えるデザインツール(Photoshop・Illustrator・Figma等)、領域(Web/印刷/UI/UX/動画)、コーディングスキル(HTML/CSS/JS)を網羅します。経験年数と自己評価レベルを添えると、採用担当者が判断しやすくなります。本記事の「スキルセットの書き方とサンプルテーブル」セクションのテンプレートを参考にしてください。

Q3. 個人案件・副業案件は職務経歴に書けますか?

書けます。「副業」「個人案件」と明記すれば誠実な印象です。スキルアピールとして有効で、特に未経験領域へ挑戦したい場合は、副業実績が職務経験のギャップを埋めてくれます。クライアント名は守秘義務に注意して記載しましょう。

Q4. 守秘義務がある案件はどう書けばよいですか?

クライアント名は伏せ「金融系企業のWebサイト」のように業界・規模で表記し、自分の役割・成果のみ記載しましょう。ビジュアルが公開できない場合も、定量的な成果(PV・CV・継続率など)は数値で語れます。面接時に口頭または画面共有で補足する旨を一文添えると、より安心感を与えられます。

Q5. WordとPDFどちらで提出すべきですか?

指定がなければPDFが推奨です。レイアウト崩れがなく、デザイナーらしい整った見せ方ができます。PDFはハイパーリンクも有効に機能するため、ポートフォリオURLからの遷移もスムーズです。ただし企業から「Word指定」がある場合は、フォーマット指示に従いましょう。


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まとめ—テンプレを型にして、自分だけの1冊を作る

デザイナー転職の職務経歴書は、「ポートフォリオを補完しつつ、再現性のある実績を語る書類」として設計するのが正解です。必須6項目(職務要約・職務経歴・案件経歴・スキルセット・資格/受賞歴・ポートフォリオURL/自己PR)を骨格に、案件経歴はSTAR記法で構造化し、スキルセットは表形式で可視化する。この型を守るだけで、書類通過率は大きく改善します。

特にデザイナー職特有の要素として、ポートフォリオとの連携設計と、数値を伴った成果記述が、書類選考の合否を分けます。本記事で示したテンプレ・サンプルをベースに、自分のキャリアに合わせてカスタマイズしてください。完成後は「5つのチェックポイント」を必ず通してから提出する習慣をつけると、長期的に書類通過率を安定させられます。

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林 美玖

林 美玖

デザイナー転職アドバイザー

グラフィックデザイナー・UIデザイナーとして7年間従事し、制作会社・事業会社・フリーランスを経験。転職2回の経験を持つ。現在はデザイン職のキャリア情報を専門に執筆するライターとして活動。Webデザイン技能検定2級保有。「ポートフォリオで伝わるデザイナーのキャリア形成」をテーマに情報発信している。

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