SE・システムエンジニアとして転職を考え始めたとき、「どのエージェントを選べばいいのか」と悩む人は少なくありません。一般的な転職サービスではSEのスキルが正確に評価されず、年収が上がらないまま転職してしまうケースも起きています。
この記事では、SE・システムエンジニアの転職に強いエージェント6社を厳選して比較します。SIerから自社開発への転換、年収アップ、未経験SEのキャリアチェンジなど、状況別の選び方も詳しく解説します。2026年7月時点の最新情報をもとに執筆しています。
SE転職エージェントの選び方【3つの基準】
SE(システムエンジニア)向け転職エージェントとは、ITエンジニアの転職を専門的に支援するサービスです。一般的な転職エージェントとの最大の違いは、担当コンサルタントがエンジニアバックグラウンドを持ち、スキルシート・ポートフォリオの添削やシステム開発経験の評価が的確な点にあります。SEの転職市場は慢性的な人材不足が続いており、非公開求人が全体の50〜70%を占めるIT特化エージェントでは、SIer・自社開発・スタートアップ・大手企業の内製化ポジションなど幅広い選択肢が得られます。年収500万円以上のSEはハイクラス特化型エージェントも併用することで、さらに高単価ポジションへのアクセスが可能です。経済産業省の調査によれば、2030年には最大79万人のIT人材不足が見込まれており、SEの市場価値は今後も高水準を維持すると予測されています。
SE転職で失敗しないためのエージェント選びには、3つの基準があります。
①IT特化型か総合型か
IT特化型エージェントは、SE・エンジニア専門の求人データベースを持ち、非公開求人の比率が高いのが特徴です。スキルシートの添削やポートフォリオの整備支援、面接における技術質問対策も充実しています。一方、総合型エージェントはIT求人数では劣るものの、異業種へのキャリアチェンジや営業職・PM職への転換を検討する場合には強みを発揮します。SEとして技術キャリアを深めたい場合はIT特化型、キャリアの方向性自体を変えたい場合は総合型との併用が有効です。
②自分のキャリアフェーズで選ぶ
SIer・客先常駐から自社開発へ転換したいのか、年収600万〜800万円以上のハイクラスを狙うのか、管理職・テックリードへのステップアップを目指すのかによって、最適なエージェントは異なります。エージェントに登録する前に「3年後のキャリア目標」を言語化しておくと、担当者との初回面談が具体的に進みます。
③担当者がエンジニア経験者かどうか
担当コンサルタントのバックグラウンドも確認しましょう。エンジニア経験のある担当者であれば、「Javaを7年経験、直近3年はAWSアーキテクチャ設計を担当」という経歴の市場価値を正確に評価できます。初回面談の際に「ご担当者のご経歴を教えてください」と確認するのが確実です。エンジニア出身コンサルタントを売りにしているエージェントを優先して選びましょう。
反証可能性の観点から: IT特化エージェントが万能ではないケースも存在します。SE職から事業会社のビジネス職へのキャリアチェンジや、海外拠点への転職を希望する場合は、リクルートエージェントやdodaなどの総合型エージェントの方が求人の幅が広くなります。
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診断してみるSE転職エージェントおすすめ6選【比較表付き】
SE・システムエンジニアの転職に強いエージェントを、IT特化型4社・高年収特化2社の計6社で比較します。
| エージェント | IT求人数目安 | 得意領域 | 想定年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ミライフ | 非公開多数 | 自社開発・スタートアップ | 400〜700万円 | SIer出身者の転換支援に強み |
| ギークリー | 1.5万件以上 | Web系・自社開発 | 350〜700万円 | IT特化、マッチング精度が高い |
| レバテックキャリア | 2万件以上 | IT全般 | 400〜800万円 | 国内最大規模のITエンジニア特化 |
| マイナビIT AGENT | 数千件 | 大手SIer・メーカー系SE | 350〜600万円 | 30代・40代の大手転職に強い |
| TechGo | ハイクラス特化 | 外資・スタートアップ | 600〜1,200万円 | 年収800万円以上のハイクラス向け |
| PRO人 | ハイクラス特化 | 経営・ITマネジメント | 600〜1,500万円 | CTO・VPoE等の上位ポジション対応 |
ミライフ
ミライフは、SIer・客先常駐エンジニアから自社開発・事業会社への転換支援で高い評価を受けるエージェントです。担当コンサルタントの多くがエンジニア出身で、技術スタックの正確な評価とポートフォリオ整備のサポートが充実しています。求人数は大手ほど多くないものの、非公開の優良求人比率が高く、マッチングの質が高い点が特徴です。「SIerで10年働いたが、自社サービスの開発に携わりたい」という30代SEに特に向いています。スタートアップ・ベンチャー企業との太いパイプを持ち、技術力を正当に評価してくれる企業への転職を強力に後押しします。
向いている人: SIer・客先常駐からの脱出を目指すSE、自社開発への転換を希望する28〜38歳
向いていない人: 大手SIerへの転職希望者、年収1,000万円超のハイクラス志望
ギークリー
ギークリーはIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントで、1.5万件以上のIT求人を保有します。エンジニア・クリエイター職に特化したコンサルタントが在籍しており、職種別の専門知識が豊富です。スキルシートのブラッシュアップから面接対策まで一貫したサポートを提供します。IPA「IT人材白書」のデータによれば、Web系エンジニアの転職市場は2025年以降も旺盛な採用需要が続いており、ギークリーはこの領域に強みを持ちます。
向いている人: Web系・ゲーム系に転換したいSE、フロントエンド・バックエンド・インフラ領域のキャリアアップ志望者
向いていない人: 年収交渉を重視するハイクラス転職希望者(TechGoとの併用を推奨)
レバテックキャリア
レバテックキャリアはITエンジニア・クリエイター専門の転職エージェントとして国内最大規模の求人を保有します。2万件以上のIT求人(うち非公開求人を多数含む)を持ち、SE・プログラマーからインフラエンジニア・データエンジニアまで幅広い職種をカバーします。大手IT企業からスタートアップまで求人の幅が広く、転職市場の全体像を把握するうえでも最初に登録すべきエージェントの一つです。専門コンサルタントによるキャリアカウンセリングの品質が高く、リピート利用率が高い点も信頼性の根拠です。
マイナビIT AGENT
マイナビIT AGENTは、大手SIer・メーカー系SE・社内SEなど安定志向のポジションへの転職に強みを持ちます。30代・40代のキャリアチェンジにも対応しており、マイナビグループの幅広いネットワークを活かした求人紹介が可能です。第二新卒層〜中堅SEまで幅広く対応しており、「有名企業のSE職に転職したい」「安定した環境でスキルを伸ばしたい」という志向の方に向いています。
TechGo
TechGoは年収600万円以上のITエンジニア・ハイクラス転職に特化したエージェントです。外資系IT企業・急成長スタートアップ・大手事業会社のデジタル部門など、高単価ポジションへのアクセスに強みを持ちます。担当アドバイザーの業界知識が深く、年収交渉の精度が高い点が高年収志望者から評価されています。現年収500万円以上のSEで、800万円〜1,200万円レンジへのジャンプアップを狙う場合に最適です。
PRO人
PRO人はCTO・テックリード・VPoE・ITコンサルタントなど経営層・上位マネジメントポジションの転職に特化したエージェントです。経験豊富なITプロフェッショナルの価値を正当に評価し、年収600万〜1,500万円超のポジションをマッチングします。転職市場でのポジショニング設計から条件交渉まで、ハイタッチなサポートを提供します。現職でマネジメント経験を積んだ上位SEや、テックリードとしてのキャリアを確立した方に向いています。
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診断してみる状況別おすすめSE転職エージェント
SEとしての状況・キャリアフェーズによって、最適なエージェントは異なります。以下の5パターンで整理します。
SIer・客先常駐から自社開発へ転換したい
推奨: ミライフ・ギークリー
SIerや客先常駐エンジニアとして働きながら「自社サービスの開発に携わりたい」「技術的な意思決定に関わりたい」と感じているSEは多くいます。ミライフはSIer出身者の転換支援の実績が豊富で、「SIer経験しかないが自社開発に転職できるか?」という不安を解消するロードマップを一緒に作ってくれます。ギークリーはWeb・スタートアップ系の求人が充実しており、技術スタックの幅を広げながら自社開発企業へ転換したい方に向いています。ポートフォリオの整備(GitHubでの個人開発実績など)をエージェントと並行して進めることが転職成功の鍵です。
年収600万〜800万円以上を目指したい
現在の年収に対して大幅なアップを目標にする場合は、ハイクラス特化型を活用します。TechGoは外資系IT・急成長スタートアップのポジションが多く、年収交渉のノウハウが蓄積されています。PRO人はCTO・テックリード・ITコンサルタントなど上位職への転換に強く、500万円台から800万〜1,000万円台へのジャンプアップ事例も報告されています。IT特化の一般エージェントで満足できなかった場合はハイクラス特化型を試す価値があります。
- 転職時平均年収アップ144万円の支援実績
- 求人4万件から厳選した高待遇案件
- 事業会社・大手IT出身のエンジニア理解度が高いコンサルタント
- 面接対策は回数無制限
- 内定時の年収交渉をエージェントが徹底代行
未経験・第二新卒でSEになりたい
推奨: レバテックルーキー・ウズキャリIT
エンジニア未経験から転職を目指す場合は、未経験者向けのプログラムを持つエージェントを選びます。レバテックルーキーは未経験エンジニアを対象としたキャリア支援を行い、プログラミングスクールと連携したサポートも充実しています。ウズキャリITはIT業界未経験の第二新卒・既卒を対象とした支援に特化しており、内定率の高さが特徴です。学習中の段階でエージェントに相談することで、学ぶべきスキルセットの方向性も明確になります。
30代・40代でのキャリアチェンジを検討している
推奨: マイナビIT・dodaエンジニア
30代・40代のSEが転職する際は、経験年数を正当に評価してくれるエージェント選びが重要です。マイナビIT AGENTは中堅以上のSEのキャリアチェンジ実績が豊富で、PM・PMO・社内SEなど技術職からキャリアの幅を広げる転換も得意としています。dodaエンジニアはdodaの総合力を活かしつつIT特化のサポートを受けられる点が強みです。40代SEの転職は「マネジメント経験」「業界専門知識」「技術の深さ」を正確にアピールすることが採用につながります。
フリーランス転向を視野に入れたい
参考情報として、レバテックフリーランスはITエンジニア向けのフリーランスエージェントとして国内最大規模の案件数を持ちます。まずは正社員転職で経験を積んだ後、フリーランスへの転向を検討する際に活用を検討してください。
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診断してみるSE転職エージェントを使った転職成功の流れ
SE転職エージェントを活用した転職活動は、5つのステップで進みます。IT特化エージェントを最大限に活かすポイントを各ステップで解説します。
Step1: 複数エージェントに登録(1〜2週間)
IT特化エージェント2社+ハイクラス特化1社の計2〜3社に同時登録するのが基本です。エージェントごとに保有求人が異なるため、1社のみでは選択肢が限られます。登録時は職務経歴書の初版を用意しておくと初回面談がスムーズに進みます。登録から初回面談のアポイントまで通常3〜5日程度かかるため、転職意向が固まった時点で早めに動き出してください。
Step2: キャリア面談・現状把握(1〜2週間)
初回のキャリア面談では、現職での開発経験・技術スタック・チーム規模・担当範囲を整理して伝えます。担当コンサルタントが市場価値を診断し、求人の方向性を提案します。この段階で「転職の優先順位(年収 / 働き方 / 技術成長)」を明確にしておくと、その後のマッチング精度が高まります。
Step3: スキルシート整備・ポートフォリオ準備(2〜4週間)
SE転職における採否の分かれ目の一つがスキルシートの質です。エンジニア出身のコンサルタントにスキルシートをレビューしてもらい、「使用言語・フレームワーク・クラウドサービス」「プロジェクト規模(メンバー数・予算規模)」「自身の役割と貢献」を具体的に記載します。GitHubに個人開発の実績を整備しておくと、技術力のエビデンスとして有効です。
Step4: 企業選定・面接対策(3〜5週間)
コンサルタントが推薦する求人の中から、自身のキャリア目標に合致する3〜8社程度に絞り込みます。書類選考通過後、エージェントから企業ごとの面接傾向・技術質問の頻出テーマが共有されます。SEが面接でよく聞かれる技術系質問の例は以下の通りです。
- 「最も複雑な設計上の意思決定について教えてください」→ システムの規模・制約・選択の根拠を具体的に説明
- 「チームでのコンフリクト解決の経験は?」→ 技術的負債の解消やアーキテクチャ議論の実例を用いる
- 「直近で学んだ新技術と業務への適用経験を教えてください」→ AWS・コンテナ・CI/CDなど具体的な習得プロセスを語る
Step5: 内定・条件交渉(1〜2週間)
内定後の年収交渉はエージェントに代理交渉を依頼するのが効果的です。SEの転職市場では、現年収より100〜200万円のアップオファーを引き出すケースも珍しくありません。複数社から内定を得た場合は、条件を比較したうえでエージェントに最終調整を依頼できます。内定受諾後も、在職継続を前提とした入社日調整が可能なエージェントを選ぶと、転職準備に十分な時間を確保できます。
在職継続を強く推奨する理由: 転職活動中は在職中を維持することで、在職中ならではの交渉力(条件面での余裕)が生まれます。退職後の転職活動は焦りが生じやすく、条件面で妥協するリスクが高まります。
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診断してみるFAQ
SIerからWeb系・自社開発への転職は難しいですか?
難易度は高くなりますが、エージェント経由での成功事例は多くあります。ポイントはポートフォリオの整備です。GitHubで個人開発の実績を公開し、使用技術(Python / React / AWSなど)を示すことで、「自社開発環境に適応できる」というエビデンスになります。SIerでの上流工程(要件定義・設計)経験はWeb系企業でも評価されるため、強みとして積極的にアピールしてください。ミライフ・ギークリーはこうした転換支援の実績が豊富です。
SE転職で年収はどのくらい上がりますか?
経験・スキル・転職先によって異なりますが、年収100〜200万円アップのケースは珍しくありません。IT特化エージェント経由での年収交渉は、直接応募よりも有利に働く傾向があります。特に現年収が市場価値より低い場合(SIerの中小規模企業など)は、年収300万円台から500〜600万円台へのジャンプアップも実現しています。ハイクラス特化のTechGo・PRO人を活用すれば、800〜1,000万円超のポジションも視野に入ります。
SEとしての経験が3年未満でも転職エージェントを使えますか?
使えます。SE経験2〜3年は「ポテンシャル評価」が高い時期で、スキルの伸びしろを重視する自社開発企業・スタートアップへの転職が可能です。エンジニア未経験ではないため、未経験向けのサービスではなくIT特化エージェント(レバテックキャリア・ギークリーなど)に登録するのが適切です。技術スタックと直近プロジェクトの経験を具体的に整理したスキルシートを準備しておきましょう。
プログラミングスキルがないSEでも転職できますか?
できます。SEにはプログラミングを主業務としない役割も多く、PM(プロジェクトマネージャー)・PMO・ITコンサルタント・プリセールスエンジニア・業務SE(BPR・ERP導入)など技術以外のキャリアパスが豊富にあります。上流工程(要件定義・基本設計・提案活動)の経験をアピールすることで、SIer系企業やITコンサル企業への転職が可能です。マイナビIT AGENT・doda等の総合力の高いエージェントが向いています。
転職エージェントに登録したら会社にバレますか?
バレません。転職エージェントには守秘義務があり、本人の同意なく現職の会社に連絡することはありません。求人応募の際も、現職名が採用企業に伝わることはなく、内定承諾後に初めて入社日等の詳細を調整します。ただし、転職サイトの「スカウト機能」を利用する場合は、プロフィールを「現職の取引先企業には非公開」に設定することを推奨します。
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診断してみるまとめ:SE転職はIT特化エージェント×状況別の使い分けで成功率が高まる
SE・システムエンジニアの転職を成功させる鍵は、IT特化エージェントの活用と、自分のキャリアフェーズに合ったエージェントの選択です。
- SIer・客先常駐から自社開発へ: ミライフ・ギークリー
- 年収600〜800万円以上を目指す: TechGo・PRO人
- 幅広い求人から選びたい: レバテックキャリア
- 30〜40代・大手志向: マイナビIT AGENT
IT人材の需要は今後も高水準が続くと予測されています。「今の職場に不満はないが、5年後のキャリアが不安」という段階でも、エージェントへの相談は有益です。市場価値の把握だけでも大きな気づきが得られます。
SE・エンジニアの転職エージェント全般の比較情報は、こちらの記事も参考にしてください。





